食べて美味しい”えび”は、女性にとってとてもうれしい食べ物です。
”えび”は、質のよいたんばく質を含み、低脂肪で、糖質を含まないため、カロ
リーを心配しなくてよいダイエットにマッチした食べ物です。また、旨みの成分やタ
ウリン、質のよい不飽和脂肪酸は、コレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化
（血液中のコレステロールが、血管の詰まりや細くする原因となり、生命にかかわる
病気を引き起こす）を防ぎ、高血圧や高脂血症（血液中の脂肪が高く、高血圧や動
脈硬化、そして肝臓病などをを引き起こす病気）を予防します。特に、タウリンは、
疲労回復に役立ちます。
そして、”えび”は、遺伝子のもととなる核酸を多く含みます。これは、細胞を活
性化し、体を温める効果を持ち、夏の冷房病の対策にもってこいの栄養素です。

更に、身だけでなく殻にも優れた栄養素が秘められていることは、”えび”の魅力
でもあります。殻に多く含むカルシウムは、骨粗鬆症（骨の中のカルシウムが減り、
骨がもろくなり骨折しやすくなる病気）を予防し、精神を安定させる働きを持ちます。
また、鉄分は、貧血を予防します。この両者は、更年期障害に備えて、若い頃に取
っておきたい栄養素です。

特にスポットを当てたい栄養素は、殻に一番多く含む”キチン”です。このキチン
は、多糖類の仲間で、便秘に効果的で、コレステロールを下げる働きを持ち、免疫
力をアップさせます。
そして、肩こりやアトピー性皮膚炎を改善したり、ガン細胞を壊すなどの多くの働き
をもつキチンは、”ミラクル栄養素”です。
また、キチンは、栄養素としてだけではなく、数多くのユニークな特性があり、体に安
全な天然素材として、幅広く活躍しています。キチンの持つ抗菌や保湿、吸水性な
どの働きは、コンタクトレンズやシャンプー・リンス、また、化粧品や入浴剤、更に多
くの医薬品・医療材料や有機肥料などに利用されています。例えば、キチンからは、
人工皮膚が作られ、やけどの治療に優れた効果を発揮しています。

このように、食べて美味しく、健康を維持し、更に、多方面に役立つ”えび”は、女
性だけではなく人にとって”幸”をもたらす食べ物ですね。